去る平成26年2月9日、鳥栖市民劇団の22回目の公演となる「鳥の巣の郷の昔語り」が鳥栖市民文化会館小ホールにて行われた。
私は今回不参加であったため、観客席からの応援になったが果たしてその出来栄えは?不安と期待が入り混じる中開演を待った。。。
この写真はオープニングの場面。のびのびと演技をする子供たちをお客さん達と共に微笑ましく見守った、独特の間合いと予測不能な動くを見せる最年少子役・尊史君に会場から笑いが起きる。
以下、第一話・狐をだました茂平
村人と狐の化かし合いのお話し。2013年の流行語を盛り込む二人の掛け合いは息ピッタリ!客観的に観てても引き込まれる演技力は流石の二人であった、勉強になるなぁ。
村人から叩かれる狐のシーン。ウェストサイドストーリーを引用した動きに年配者の方々から笑いが起きる。若輩者の私には気付かなかったが、何気ない場にこーいう動きをサクッっと入れると劇に深みが増す。
第二話・朝日山の伝説
朝日山を作ったといわれる大男・牛どんと村人たちの絡み。山よりも大きい牛どんを舞台にてどう表現するのかに注目した。スポットライトで影を作らせ、右の村人たちが牛どんを見上げ、牛どんが村人を見下げる形で大きな牛どんが作り上げられていた。
牛どんのゆ~~っくりとした口調に笑ってしまった。
うーーーん、いーーーーよぉーーーーー、ってww。また牛どんが動くと地響きがする。地響きに合わせて村人たちがつまづく。短い話であったが十分楽しむ事ができた。
第三話・雨乞い狸
日照り続きの鳥栖の村、狸様に雨乞いをしようかと相談する場面。セリフに笑いを取る所など無いのだが、庄屋さん扮するベテラン役者の太田家さんの仕草や口調に笑いが起きる。演技に余裕が感じられるしアドリブが効くし。年を重ねたらこういう演者になりたい。
狸様の登場。狸様の問答無用の存在感、出た瞬間に会場の観客がどっと笑いだす。これはズルい、そこにいるだけでおもしろいなんて。こればかりは頑張って真似できないキャラである。
雨を降らせた交換条件に庄屋の娘を嫁に貰い受けるシーン。劇を通して地味な格好が多かった中、赤がひときわ目立つ嫁入り衣装がとても印象深かった。会場のおっちゃん達からは思わず「おぉ・・・。」と感嘆する声が上がった、思わず声が出たのは私もだが(笑)。
途中で果ててしまった狸様を弔う為村人総出で踊る場面。
この場を最後に物語は終わった。
1時間にも満たない短い劇であったが十分に楽しむ事が出来た。スタッフが少ない、また稽古時間も少ない中、本当によく仕上がっていたと思う。また言葉通り客観的に自分だったらこうしたい、といった視点で舞台を見る事が出来たのも大きな収穫だった。
最後に撮った写真がかなり荒かった事を許されたい。ちゃんとしたカメラを持参すべきだった。
おまけ。
現在にタイムスリップした番外編の打ち上げのシーン、ここはみんなアドリブ(笑)。
やっぱ劇は観るより参加したい!そしてもっとたくさんの方々見に来て頂きたいものだ。そうした前向きなフラストレーションは次回公演まで取っておくことにしよう!
演者のみなさま、お疲れ様でした。そしてご来場頂いた皆様方、本当にありがとうございました。次回公演をお楽しみに!