珍事の森

珍事の森 鳥栖市民劇団

鳥栖の民話を題材に劇化したショートストーリーを4話公演。

 

第一話「貝姫」。庄屋の一人娘・貝姫は心が優しく、村人たちが取ってきてくれるシジミやタニシを食べないで、そっと川へ逃していた。あるひどい日照りの夏、庄屋は八大竜王の使いの男に雨を降らせる事を条件に貝姫を嫁にやる約束をしてしまう。そして恵みの雨が降り、村の水田は蘇った。明け方、貝姫をもらいに来た男の声。戸を釘付けにして震えている庄屋父子。本性を現した大蛇は家の周りをバリバリと締め上げてあわや・・・

第二話「ソバの根はなぜ赤い」。町へ出たお母さんは家に残した二人の子供に誰が来ても留守中は戸を開けないように言いつけておいたが、うまく鬼婆に入られる。必死で逃げる子供、追う鬼婆。天の神様・・・とそこにスルスルと下りてきた縄が・・・。

第三話「和尚のカミ」。寺の和尚さんと小僧。和尚さんも知恵者だが、小僧もなかなか負けていない。馬で檀家の法事に行く途中に二人の知恵比べが始まる。

 

第四話「一日トンサン」。鳥の里村の少年トン吉が畑で働いているところに、殿様が通りかかったところから双方の珍問答が始まり、トン吉は城へ招待されることになる。そして城中での知恵比べでもトン吉は殿様を負かし、その褒美として「一日トンサン(殿様)」にしてもらうことになった。鳥の里村の村祭りの日、トン吉は大名行列を従えて村へ乗り込む。

村祭りには江島町の行列浮立と村田町の獅子舞が特別出演するほか、鳥栖民舞会の創作舞踊が祭りを盛り上げて大円団となる。